表:甘い物好きだぞくん
糖尿病の治療には食事療法が重要です。
特にインスリンの効きが悪くなるような2型糖尿病の場合、経口糖尿病薬やインスリン療法とともに、運動療法・食事療法を行う必要があります。
食事療法のポイント
食事療法にはポイントがあります。
- バランスのいい食事
- 腹八分目
- 一日三食、規則正しい食事
- ゆっくり、よくかむ
さあ、「甘い物好きだぞくん」は何がいけないんでしょうか。
甘い物=糖
甘いものには「糖」が含まれていることが多いです。
そして「糖」とは「炭水化物」のことです。
食事に含まれる栄養素で主要なものは「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」がありますが、それぞれのバランスが重要です。
炭水化物は一日に取るカロリーのうち50−60%を占めるのが、「バランスのいい食事」とされています。
腹八分目
糖尿病の方が一日に取るカロリーは、身長や体重、普段の活動量から計算します。「甘いものを取ってはいけない」ではなく「甘いものを食べすぎてはいけない」なのです。
裏:ローカーボくん
ロー(低い)カーボ(炭水化物)
炭水化物を制限することは、正しいバランスの取れた食事に近づけることが出来ます。
また、医師の指導の元、短期間であれば血糖値のコントロールがよくなったり、血中の脂質が低下し、体重も減らせるなど、糖尿病にとって望ましい効果が出ている報告があります。
長期的に行ったときの効果に関する評価はまだ不十分なようですが、
ご自身で炭水化物の量を測ったり、バランスの良い食事を心がけることは非常に重要です。
ただし激しいローカーボ食事やダイエットを実際に行うときには、医師の指導の元、行ってください。
参考文献
Boden G, et al. Ann Intern Med. 2005;142(6):403-11.
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